当院における顎関節症チーム診療体制の現状と課題


野村 修一,  紋谷 光徳,  河野 正司,
野村  務 1),浜本 宜興 1),高木 律男 2),
鈴木 政弘 3),山田 浩之 4),山田 一尋 5),
林  孝文 6),福島 正義 7),田井 秀明 8),
田口  洋 9),  瀬尾 憲司 10)
新潟大学歯学部附属病院
特殊歯科総合治療部,10) 歯科麻酔科
新潟大学歯学部
1) 口腔外科学第一講座,2) 口腔外科学第二講座,3) 歯科補綴学第一講座
4) 歯科補綴学第二講座,5) 歯科矯正学講座,6) 歯科放射線学講座
7) 歯科保存学第一講座,8) 歯科保存学第二講座,9) 小児歯科学講座


抄録:
 顎関節症に対するチーム診療体制が推奨されている。異なる専門医がさまざまな観点から対応でき,治療が成功する可能性が高まるためである。新潟大学歯学部附属病院では,1993年11月から顎関節症の患者に対しチーム診療体制をとっている。
 効果的なチーム診療には,各診療科間のコミュニケーションを緊密にし,診断や治療法に共通の見解を持つことが重要である。各診療科での診断,治療の整合をはかる目的で,症例検討会を開催するとともに,電子メールを利用したメーリングリストを作成し,場所と時間の制約を受けない討議の場を運営している。同時に,WWWホームページを開設し,インターネットを利用した大学外との情報交換を行っている。


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