WWW(World-Wide Web)を利用した、顎関節症症例検討会の報告


野村 務、山田一尋、1) 林孝文、2) 野村修一、3) 高木律男、4) 鈴木政弘、5) 山田浩之、6) 福島正義、7) 田井秀明、8) 田口洋9)
新潟大学歯学部口腔外科学第一講座、 1)歯科矯正学講座、2)歯科放射線学講座、 3)特殊歯科総合治療部、4)口腔外科学第二講座、5)補綴学第一講座、 6)補綴学第二講座、7)保存学第一講座、8)保存学第二講座、9)小児歯科学講座


抄録:
 当院では顎関節症に対してチーム診療を行うために、 12科12人の委員からなる顎関節症治療作業部会が平成5年に設置された。集学的な治療を必要とする顎関節症患者の診断と治療を検討するために月に1度の症例検討会が開催されている。さらにそれらの症例を供覧し、委員のみでなく学外の医師にも利用できるようWWW(World-Wide Web)にホームページを開設した。内容は各症例の主訴、現病歴、既往歴、現症、X線、CT・MRI画像、治療経過、検討事項を含む。それぞれの症例はメーリングリスト、ホームページのカンファレンスのコーナーで討議可能であり、現在までの17回の検討会での25症例が供覧されている。このシステムは顎関節症の研究、治療に携わるすべての人にいつでも情報が利用可能であり、顎関節症の治療を確立するうえに非常に効果的なシステムと思われる。


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